お仕事で困っている人を見かけた時に助けるべきか?!行動をする前に考える事とは??
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はじめに
プライベートでは、「困っている人を見かけたら、助けるのは当たり前」と考えている人もいれば、「困っている人はおろか、誰とも関わりたくない」と、考えている人もいます。
考え方は人、それぞれですので、どちらも間違いではありません。
しかし、お仕事においては、「助ける」だけではなく、「助けられる」事もあります。
お仕事は、チームワークで成り立ちます。
助けたり、助けられたりする事で、信頼関係が生まれ、仲間意識が芽生え、協調性を高める事に繋がります。
できれば、助け合う事が理想なのですが、無闇に助ける事も問題があります。
状況を見て、考えて、「本当に助けが必要なのか?」を確認する必要があります。
助けたい思いだけで動くのは危険
お仕事の現場で、困っている人を見かけた時、「何かしてあげたい」と考えてしまうのではないでしょううか?
しかし、「助けたい思いだけで動くのは危険」なのです。
まずは、今の自分の状況は「人を助ける事ができるくらい、余裕のある状態なのか?」と言う事です。
自分にも、任されたお仕事がある筈です。
「自分のお仕事が遅れている状態」で、人を助けても、今度は「自分が助けて貰わなければいけない状態」と、なるかも知れません。
従って、まずは「自分のお仕事の状況」を考慮した上で、「助ける事が可能なのか?」を考える必要があります。
また、「自分の考え」だけで行動をしても、相手の助けになるとは限りません。
助ける相手は、「誰にも手を出して欲しくない」と考えているかも知れません。
「助ける事」を考える程のお付き合いをしているので、ある程度、仲間の性格は把握していると思います。
もし、性格が分からない場合は、無闇に手を出さない方が良いでしょう。
そして、「助ける事」で、事態が悪化する可能性がある事を忘れないで下さい。
「分からない技術」や「関係性を理解していないお客様」など、助けたつもりが、余計に事態が悪化し、さらに深刻な状態となる場合があります。
困っている人を見かけた時、「何かしてあげたい」と思っても、行動に移す前に、「自分が助けるべきなのか?」「自分に助ける事ができるのか?」をしっかりと考えましょう。
困っている人に助けが必要かを確認する
「助けたい思いだけで動くのは危険」と言う事は、「困っている人を見捨てる」という訳ではありません。
まずは、「本当に困っているのか?」「助けが必要か?」を確認しましょう。
「本当に困っている人」が「本当に困っている時」に確認をされても、「この窮地を乗り越える為の対応策」を全力で考えている為、答えられないと思います。
その状態で「助け」に入っても、「状況説明」や「作業指示」を行う余裕はありません。
その場は、困っている人に対して、「余裕ができたら声をかけて下さい」と言う程度にして、対応に集中をして頂きましょう。
困り事は一人の物ではない
一人で悩み、困っている時、誰でも自分だけで解決をしようとします。
「困り事は一人の物」ではありません。
そして、「助ける事」も個人レベルで行う事ではありません。
組織として「困っている人」をしっかりと助けるべきです。
できれば、「困っている人」が、自ら管理者へ状況を伝え、管理者により「助ける手段」を検討して頂く事が理想です。
お仕事は、管理者により、担当者へ割り当てが行われます。
割り当てたお仕事の進捗状況を考慮して、「助ける人」を選出して、「困っている人」のサポートをする事が、理想となります。
その為には、まず「自分の状況の把握」が必要です。
自分の作業の進捗状況に問題がなければ、それを管理者に伝え、「助ける事」が可能であるのかを判断して頂きます。
自分だけでは分からないのが、「全体の作業」となります。
実は、自分が知らないだけで、「他にもっと困っている人」がいるかも知れません。
「自分の知っている困っている人」と「自分の知らなかった困っている人」が行っている作業の「どちらが優先順位が高いのか?」は管理者しか分かりません。
したがって、目先の「困っている人」だけでなく、全体の「困っている人」に対して、「助けたい気持ち」を持ち、「助ける為の行動」をとる様にしましょう。。
軽い相談ていどなら
「困り事」にも、大小があります。
「軽い困り事」であれば、相談に乗っても良いでしょう。
では、「軽い困り事ってなんだろう?」と思うでしょう。
それは、「責任が無い事」です。
お仕事で「助ける」とは、「責任」も共有する事となります。
「助ける」前に、しっかりと考える必要があるのは、「責任」が発生するからです。
しかし、「責任」が発生しないのであれば、問題はありません。
自分のお仕事に支障の無い範囲であれば、「助ける」と思って、相談に乗ってあげましょう。
simacatより一言
「困っている人」を放っておけない人がいます。
「助ける事」は、決して悪い行いではありません。
しかし、世の中には「助けられる事が前提の人」や「助けられている事に気が付かない人」がいます。
お仕事が進まなくても、「そのうち、誰かが助けてくれる」と考えていたり、自分に割り振られたお仕事なのに、「これは自分の仕事ではない」と決めつけてしまいます。
その様な考えの人には、近づかない方が良いでしょう。
「助ける」だけでは、こちらの作業が単純に多くなります。
また、責任を押し付けられる事もあります。
お仕事に於いては、「助ける事」は「助けられる事」を前提にした方が、気持ちが楽になります。
お仕事に於いては、自分の得にならない「助ける」は、浪費でしかありません。
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