面従腹背とは?!気に入らない相手と接する為のテクニック?!でもストレスが溜まるので解消しましょう?!
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はじめに
上司や管理者の意見に対して、「気に入らない」と思った経験はないでしょうか。
そもそも、このように思った時点で、上司や管理者との関係性は、あまり良くない状態であると想像をする事ができます。
しかし、「気に入らない」と感じても、それを表情に出さず、場合によっては「笑顔」で従う事もあると思います。
このような事を「面従腹背」と言います。
上司や管理者も人間です。
どうしても自分と相性があわない事もあります。
とはいえ、相性があわないからと言って、「無視をする」ワケにはいきません。
なぜなら、相手は上司や管理者だからです。
相手が上司や管理者でない場合でも、いちいち「気に入らない相手に対して攻撃的な態度をとる」のも、社会人としては失格となります。
したがって、「面従腹背」はそうした「気に入らない相手に対する接し方のテクニック」なのかも知れません。
今回は「面従腹背」について触れたいと思います。
「気に入らない」と思う相手と接する事は、大きなストレスとなります。
「面従腹背」を理解し、自分自身で「面従腹背」をしていると実感した時は、それを解消する事を考えて、そして行動をしてください。
面従腹背とは
「面従腹背(メンジュウフクハイ)」とは、「表面上は服従し、内心は反発をする」という意味の四字熟語となります。
「面従腹背」の「面(メン)」は「表面」、「従(ジュウ)」は「従う」、「腹(フク)」は「内心」、「背(ハイ)」は「反発」となります。
例えば、上司や管理者から「言われた事が気に入らない」とします。
しかし、上司や管理者の前では、その「言われた事」を快く受け入れるような場合が、「面従腹背」となります。
この「面従腹背」となった時、「言われた事が気に入らない」のではなく、「気に入らない人が言った事だから、気に入らない状態」となります。
「気に入らない人」でなければ、「面従」する必要はなく、「自分の気持ちを素直に伝える事ができるから」となります。
「気に入らない」ので、心の中では「色々な文句」が生まれます。
例えば、「気に入らない人に対する悪口や非難」です。
実は、この「面従腹背」の由来となっている言葉があります。
それが「面従腹誹(メンジュウフクヒ)」で、「背(ハイ)」の代わりに「誹(ヒ)」という言葉が使われています。
この「誹」は「誹謗中傷」などで使用されている言葉で、「罵る(ノノシル)」という意味があります。
「面従腹背」は、「内心では反発している」のですが、この「反発」が「心の中で罵る」事となり、「悪口」や「非難」となります。
「面従腹背」は、「自分の気持ちを抑え」「表面上を取り繕う」ので、「気持ちと行動にズレがある状態」となります。
そして、これが「ストレス」となります。
「面従腹背」ができている間は良いのですが、「ストレス」により、いつかは難しくなる時がきます。
したがって、「面従腹背をしている」と感じた時は、徐々に、その機会を減らすようにしてください。
できるだけ、「気持ちと行動のズレ」を解消し、「自分の気持ちを素直に伝える事」を目指すようにしてください。
面従腹背をする人とさせる人
「面従腹背」をする人とさせる人には特徴があります。
「面従腹背をする人の特徴」を挙げます。
- 不満が多い
- 自己主張が激しい
- 信念がない
「面従腹背をさせる人の特徴」を挙げます。
- 常に強気
- 自分勝手
- 他人を気遣えない
- 知性が低い
- 理由が説明できない
- 理屈っぽい
「面従腹背」をする人とさせる人のそれぞれの特徴を挙げましたが、基本的には双方のコミュニケーションに大きな問題があります。
「面従腹背をする人」の対策についてとなります。
「面従腹背をする人」は、「気に入らない」なら「何が気に入らないのか」を説明できるようにする必要があります。
その為に、とりあえず「気に入らない部分」を箇条書きで書き出し、その後、自分の考えとしてまとめるようにしてください。
これは、「人」に対しても、「意見」に対しても同じです。
まずは自分の気持ちの整理から、はじめてください。
そして、「面従腹背をさせる人」の対策についてとなります。
もし、「自覚」ができるなら、なおす努力をするべきとなります。
しかし、残念ながら「自覚」をする事ができない人がほとんどです。
したがって、「みんなが言う事を聞いてくれる」「みんなが理解をしてくれる」、このように考えている時こそ、まわりに対して、「自分はどうなのか?」について、「意見を聞くべき」となります。
このような姿勢は、「自分も意見を聞く立場である事」のアピールとなります。
「面従腹背」の悪い部分は、「考えの理解ができなくなってしまう」点となります。
「お互いがお互いの意見を言いやすい環境作りをする事」で、「考えの理解」をおこなう事ができます。
お互いに「考えの理解」ができれば、「気持ちと行動のズレ」を解消する事ができるようになります。
simacatより一言
「面従腹背」は「話す側の押し付け」として受け取られる場面がありますが、「聞く側の思考停止」と受け取る事もできます。
確かに、人と接する為のテクニックではあるのですが、できるだけ解消する事を目指すべきです。
「面従腹背」がなくなれば、「話す側の押し付け」はなくなりますし、「聞く側の思考停止」もなくなります。
お互いがお互いの意見をストレスなく、理解をする事ができるような関係を目指して頂ければと思います。
とはいえ、どうしても「難しい」という場合もあります。
これは前述の通り、「相性」がある為です。
その「相性」を無視して、理解をしなくてはいけないからと無理をするのは、「面従腹背」よりもストレスを感じる事となります。
この場合は、なるべく「口頭」でのお話しは、避けるようにしてください。
メールなどでの「文章」で、「相手の言いたい事」と「自分が理解した事」を伝え合う形としてください。
中には「話す側」が「文章」を嫌う場合があります。
その場合は、「話す側」からのお話しをとりあえず聞き、その時は「面従腹背」という形で終わらせてください。
そして、「後ほど、自分が理解した事をメールする」と伝え、「文章の作成」をおこない、確認をして頂くようにしてください。
「文章」にする事は、「自分が理解をした事の証明」にもなるので、後で「言った言わない」を回避する材料にする事も可能となります。
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