【ざっくり解説】お金の呼び方?!通貨?!貨幣?!紙幣?!なにが違うの?!どう違うの?簡単に意味をご紹介?!
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はじめに
突然ですが、皆さんは「お金」が好きですか?
「嫌い」という人は少ないと思いますが、どのように嫌いであっても、利用しないと生活できないのが「お金」となります。
物心ついた時から当たり前にあり、当たり前に利用しています。
「お金」があれば、自由な生活ができる。
「お金」があれば、仕事をしなくてよくなる。
ぎゃくに、「お金」が人を狂わせる事もあります。
「お金」は奥が深いです。
そんなお金には「通貨」「貨幣」「紙幣」という呼びかたがあります。
今回は、お金の呼び方である「通貨・貨幣・紙幣」について「ざっくり解説」をいたします。
お金に関係する事となるので、一般常識として記憶にとどめておいて頂ければと思います。
通貨・貨幣・紙幣
「通貨」とは「流通貨幣を略した言葉」となります。
それでは「流通貨幣の意味」となりますが、「市場に流通する貨幣」「一般的に世間で利用可能な貨幣」となります。
色々な国で独自に流通し、それぞれの国で利用可能な貨幣と言い換える事もできます。
それでは「貨幣」の意味となります。
「貨幣」とは「商品やサービスと交換ができる媒体」となり、これを簡単な言葉にすると「お金」となります。
- 通貨:市場に流通する貨幣、一般的に世間で利用可能な貨幣
- 貨幣:商品やサービスと交換ができる媒体
「貨幣」には「価値尺度」「交換・流通手段」「価値貯蔵手段」の3つの機能があります。
- 価値尺度:交換される物やサービスを貨幣の量で表現し認識できる機能
- 交換・流通手段:物やサービスの交換の仲介をおこなう機能
- 価値貯蔵手段:価値を蓄える機能
普段、あまり意識をしていませんが、「お金を利用する」事とは、これらの機能を利用している事となります。
そして、「通貨」とは「一般的に流通している貨幣」となり、普段は「交換・流通手段」や「価値貯蔵手段」で利用されています。
分かりやすく言うと、「物を買う」「サービスを受ける」「貯金をする」などの場面となります。
ちなみに「通貨」には「紙幣や硬貨」などの「現金通貨」と「普通預金や当座預金」などの「預金通貨」に大きく分けられています。
- 紙幣や硬貨:現金通貨
- 普通預金や当座預金:預金通貨
そして、「通貨とは国家が流通を管理している貨幣」と前述をいたしました。
この点につきましては財務省のホームページに「通貨(貨幣・紙幣)」というページがあります。
【外部リンク】財務省 通貨(貨幣・紙幣)https://www.mof.go.jp/policy/currency/index.html
このページに記載されている文章を引用いたします。
通貨に対する信頼の維持は、通貨を通じた取引の安全の確保という国民生活に直結する重要な責務です。通貨の流通状況を適切に把握し、適正な通貨を円滑に供給することや、最近の通貨偽造の状況を踏まえた偽造・変造の防止等により、通貨制度の適切な運用を行っています。
財務省 通貨(貨幣・紙幣)https://www.mof.go.jp/policy/currency/index.html より引用
お金についての様々な情報がありますので、時間のある時にお読みいただければと思います。
最後に「紙幣」についてとなります。
「紙幣」とは「紙で作られた貨幣」となります。
「幣」とは「神に祈る時に捧げる為、もしくはお祓いに使う為に、紙や麻などを切って垂らしたもの」という意味となります。
「紙幣」は「ただの紙」ではなく、「神聖な物」「大切な物」というイメージを持って頂けるのではないでしょうか。
お金には「価値尺度」という機能があります。
「お金」とは「価値の表現をおこなえる存在」でもあります。
「値札が付けられている」という事は、その「価値がお金で表現されている」という事となります。
紙幣と補助貨幣
「通貨」の種類には「紙幣」と「補助貨幣」があります。
「日本銀行が発行している紙幣」は「銀行券」と呼ばれています。
それでは「お金は日本銀行だけが発行を許されているのか?」となります。
その国の政府に認められている通貨を「法定通貨」と呼びます。
「法定通貨」とは、「その国が価値を保証している通貨」となります。
そして、「日本の法定通貨」には「紙幣(日本銀行券)」と「補助貨幣(硬貨)」があります。
この「補助貨幣(硬貨)」は「日本政府が製造・発行」をしています。
よって、「紙幣は日本銀行」が、「硬貨は日本政府」が、それぞれ製造し発行をしている事となります。
- 日本銀行:紙幣
- 日本政府:補助貨幣(硬貨)
ちなみに時々、「特別な硬貨」を見かけることはないでしょうか?
例えば、「天皇陛下御在位60年金貨」とか「東日本大震災復興事業記念金貨」とか「沖縄復帰50周年記念銀貨」などの「記念貨幣」です。
これらの「記念貨幣」は「補助貨幣」の為、製造・発行は「日本政府」となり、政府内閣の閣議決定を経て発行が決定されます。
以上、「紙幣と補助貨幣」となります。
「紙幣」については「日本銀行が発行」としていますが、あくまでも「発行主」であり、実際のコントロールは「日本政府」がおこなっています。
simacatより一言
「通貨・貨幣・紙幣」についての「ざっくり解説」でした。
「通貨・貨幣・紙幣」、それぞれを整理できたかと思います。
これらの言葉は「利用する場面」で異なります。
基本的には「お金」で済みますが、それでは恥ずかしい場面があります。
また、お仕事の関係上、これらの言葉を利用する場面があります。
そのような時に役立てて頂ければ幸いです。
最後に最近流行りの「デジタル通貨」についても簡単に触れておきます。
「デジタル通貨」とは「デジタル化された通貨で通貨として利用可能な物」となります。
「デジタル通貨」には、最近よく耳にする「電子マネー」や「ビットコインなどの仮想通貨(暗号資産)」があります。
そして、「中央銀行デジタル通貨」という言葉を耳にした事はないでしょうか?
「CBDC(Central Bank Digital Currency)」とも言われています。
この「CBDC」には定義があり、「デジタル化されていること」「円などの法定通貨建てであること」「中央銀行の債務として発行されること」となります。
中国の「デジタル人民元」が有名ですが、現在、世界の様々な国で導入にむけた動きがあります。
この「CBDC」が導入される事により、「通貨発行にかかる費用や労力の削減」「偽造防止」「使用履歴による資金の見える化」「決済システムの効率化」などが挙げられています。
その反面、「匿名性が失われる」「災害によるネットワーク不具合時の機能停止」などの問題もあります。
ちなみに、残念ながら投稿時点で、日本では発行する計画はないようですが、これらの課題については現在検討がおこなわれています。
「デジタル通貨」を利用できるサービスが増えてきているので、今後は生活に欠かせない存在となります。
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