手順書が理解できない?!なら自分が理解できる自分専用の手順書を作ろう!!
聞き流し用動画(YouTube)
はじめに
お仕事には「手順書」がつきものです。
「手順書」があれば、記載されている手順を手掛かりに、最低限の作業を自分だけで行う事ができます。
分からない事が出てきた時だけ、質問をして、教えて貰えば良いのです。
しかし、手順書には分かり辛い物もあります。
作成した人や、利用する人の能力に、左右される部分があります。
従って、「元々ある手順書」は「完成された物」と思わない事が重要です。
お仕事を教わる時に渡される「手順書」は、あくまでも「参考資料」と位置付けましょう。
その「参考資料」を元に、自分が理解しやすい様に直し、自分に分かり易い、「自分専用の手順書」を作りましょう。
そして、覚えては別のお仕事を教わり、都度、「自分専用の手順書」を作成と更新を繰り返し、たくさんのお仕事をこなせる様になりましょう。
手順書はあくまでも参考資料
「手順書」として渡されてしまうと、どうしても「手順書」が正しいと考えてしまいます。
そして、自分の考え方と一致しない事が「手順書」に書かれていると、どうしても記憶する事ができません。
この時、「自分の考えとの不一致」を質問して、そして「回答」を得て、納得をしたのであれば、理解して、記憶に留める事ができます。
しかし、「手順書」のみを信じて、鵜呑みにしてしまうと、「考える」事を行わない為、記憶に留める事はできません。
「手順書」はあくまでも「参考資料」とする事で、その資料の全てを信じる事はなくなります。
「記載されている事の意味」「本当に正しい動きなのか?」を意識し、疑いを抱く事となります。
そして、疑いを抱く事により「意味」を考え、「動き」を考え、出した答えに誤りがないのかを質問をする事となります。
「手順書」を「参考資料」とする事で、「考える」というプロセスが発生し、「回答」を得る事で、本当の意味での「手順」を理解する事ができます。
考えた結果を残しておく
「手順書」を疑い、「自分の考え」から「回答」を得て、終わりではありません。
「回答」をしっかりと情報として残して置く事で、「自分専用の手順書」を作る事ができます。
「自分専用の手順書」は、「自分の考え」と「自分の言葉」で綴られている為、読み易く、理解し易い内容となっています。
「自分専用の手順書」を作る良い点は、「自分の考え」と「自分の言葉」にて作られている為、数年後も理解できる内容となっています。
従って、暫く作業から離れた場合でも、「自分専用の手順書」を見直す事で、元の作業レベルを取り戻す事ができます。
もちろん、時間が経つ事により、作業の内容に変更が発生している可能性もあるので、確認をする必要はあります。
その確認の際も、その時の「手順書」を「参考資料」として、「自分の考え」から「回答」を得て、「自分専用の手順書」を更新してください。
自分専用の手順書
「自分専用の手順書」を作成する際の注意点となります。
- 必ず番号を付番する(メモをとる時、番号で関連付けが行える為)
- 「手順書」の記載内容、「自分の考え」、「回答」を記載する
- 人からの情報も付与する
- 更新が発生した際、なぜ更新がされたのかを記載する
- 更新が発生した際、古い情報は消さない(古い情報である事が分かる様にする)
- 更新が発生した際、更新した日付を加える
一番初めに「自分専用の手順書」を作成した時「どの様な自分の考えがあったのか?」、変更が発生した時「どの様な経緯で変更となったのか?」といった履歴も加える事により、自分の記憶の裏付けとなります。
過去に「手順」が変わり、その時は理解をしていても、後に「どうして手順が変わったのか?」と確認された時、その理由は記憶には残っていないか、曖昧な回答しかできません。
その為にも履歴の情報はしっかりと残しておく様にしましょう。
自分専用の手順書がオフィシャルの手順書となる事も
「自分」の為だけに作った「自分専用の手順書」ですが、その作業を長く従事していると、オフィシャルの手順書となる場合があります。
オフィシャルとは、「公的」と「公認」という意味となります。
それまでは「教えられる立場」で「手順書」に従い、作業を行う立場だっとしても、作業に長く従事する事により、「作業を教える立場」となる事は、珍しい事ではありません。
この時、「元々あった手順書」をそのまま使って、教育を行いますか?
「元々あった手順書」を信用する事はできますか?
「手順書」は中立の物で、「誰が読んでも同じレベルとなる」様に作成されている事が殆どです。
そして、「イレギュラー発生時の対応手順」は混乱を招く為、殆ど記載していません。
もし、「自分」が教育をするならば、何かとフォローが必要な「元々あった手順書」を利用するでしょうか?
それならば、「自分の知識」が詰まっている、「自分専用の手順書」を最新化し、不要な部分は削除をして、「新しい手順書」とした方が、教育を行う立場としては楽ではないでしょうか?
「正規の手順」「イレギュラー発生時の対応手順」「QA」にてまとめる事により、「新しい手順書」とする事ができます。
なお、「元々あった手順書」を変更する時は、必ず管理責任者に確認を行ってください。
勝手に差し替える事がない様に、ご注意ください。
simacatより一言
お仕事を中々覚えられないと言う方は、面倒でも「自分専用の手順書」を作る様にしましょう。
当たり前ですが、お仕事ですので、復習の時間を頂けないのであれば、就業時間内に「自分専用の手順書」を作る事はできません。
この場合、自分のプライベートの時間を削る事となってしまいます。
しかし、「作業を覚えたい」という気持ちがあるならば、プライベートの時間を削ってでも、時間を作る様にしましょう。
あまり「覚えよう」としないで、自然に考えられる状態となる事が、作業を覚える理想の形です。
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