お仕事のモデル化?!モデリング?!形のない物を表現する?!理解しやすくする為の工夫?!
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はじめに
お仕事をしていると、「色々な事柄」が思い浮かびます。
しかし、この「色々な事柄」について、人に「言葉」だけで伝えるのは非常に難しい事です。
また、頑張って伝え終えたとしても、思い通りの理解となっているのかは不確かとなります。
そして、できるだけ自分の思った事を全て伝えたいと考えます。
この伝える為の工夫が、「モデル化」となります。
今回は「モデル化」について触れたいと思います。
「モデル化」は調査結果の報告などで、よく目にします。
こうした物を「自分の考えの表現」に利用して頂きたいと思います。
モデル化とは
「モデル化」とは、物事の仕組みや関係性などを単純化して、分かり易くしたものとなり、「モデリング」とも言われています。
モデルとは英語の「Model(モデル)」で、「型」「模型」「手本」「模範」という意味となります。
車が欲しいと思った時、「人の話し」よりも「文章」のほうがイメージしやすくなります。
「文章」よりも「写真」のほうがイメージしやすくなります。
「写真」よりも「模型」のほうがイメージしやすくなります。
このように、「目に見える形」となる事で、イメージしやすくなり、これは「理解力を上げる為の工夫」となります。
お仕事には「経緯」「目的」「手順」など、「色々な考え」があります。
この「色々な考え」は、「人が頭の中で考えている事」となります。
「人が頭の中で考えている事」なので、別の人は「同じ考え」であるとは限りません。
しかし、お仕事では「経緯」「目的」「手順」などの考えを別の人と共有しなくてはいけない場面があります。
この「同じ考えを共有する」為に利用されるのが、「モデル化」となります。
「モデル化」とは、「考えという形のない物を形にする事」で、これが「理解力を上げる為の工夫」となります。
ある時は「模型」、ある時は「図や表」などであらわします。
もちろん、「本当に全く同じ考えになるのか?」というと、実際はそうではありません。
「同じ考えを共有する為の最低限の情報」となります。
この「最低限の情報」とは、「目的が同じである事」「目的が変わらない事」となり、「モデル化」では、これが絶対条件となります。
モデル化する為に
「モデル化」する為には、「考えを切り出す事」と「深堀りをする事」が必要となります。
ここで利用される方法が「ブレーンストーミング」となります。
「ブレーンストーミング」は、「集団でアイデアを生み出す方法」として利用されます。
これは、「アイデアは質より量を重視する」「アイデアの否定はしない」「アイデアの結論は出さない」というルールでアイデア出しを行い、これをアイデアの種類ごとに「グルーピング」をおこないます。
「集団でアイデアを生み出す方法」としましたが、一人でアイデアを出す時にも利用する事ができます。
例えば、「物を売る」というお仕事があります。
「物を売る」については、「多く売る」「高く売る」という「考え」が存在します。
「その為にどうするのか?」を考える事となり、ここからが「ブレーンストーミング」となります。
まずは「考えの切り出し」をおこない、「目的」を明確にします。
ここでは、「多く売る」事と「高く売る」事になります。
「考えの切り出し」ができたら、次は「深掘り」となります。
「多く売る」事を考えた時に必要な事は、「購入者の獲得」となります。
それでは、「購入者の獲得の為には何が必要なのか?」などと、どんどん深掘りをしていきます。
深掘りをしていく中で、色々なアイデアが挙がり、これらが「多く売る為に必要な事柄」となり、そして「要素」となります。
「高く売る」事についても、同様の方法で深掘りをおこない、「高く売る為に必要な事柄」を挙げて、「要素」とします。
ここまでは「自分で考える」「集団で考える」、これらの結果を「要素」としていましたが、「アンケートの結果」や「販売実績」なども、「要素」とする事ができます。
多くの「要素」が出てきましたが、これらを「ある条件」でグループ化をして整理し、表現をします。
この「ある条件」とは「目的に応じた事柄」となります。
これは、例えば「購入者の獲得」であれば、「人に知ってもらう」「人に気に入ってもらう」「販売店に協力をしてもらう」「とにかく買ってもらう」などの「要素」があるとします。
これらの「要素」から、「考えられる行動」で「グループ化」をします。
- 「人に知ってもらう」為の行動:「安売りをする」「広告を出す」「取扱店で催しをする」
- 「人に気に入ってもらう」為の行動:「安売りをする」「販売店で催しをする」
- 「販売店に協力をしてもらう」為の行動:「安売りをする」「販売店で催しをする」
- 「とにかく買ってもらう」為の行動:「安売りをする」「広告を出す」「販売店で催しをする」
というように、「安売りをする」「広告を出す」「取扱店で催しをする」などのグループにする事ができます。
このグループにより、具体的な行動について整理をする事ができます。
もちろん、さらに「考えの切り出し」をおこない、ブレーンストーミングをおこなっても問題はありません。
自分の考えの切り出しができる限り、深掘りを続けてください。
ちなみに「主に利用されているグループ化とその表現方法」を挙げます。
- 階層化
- プロセス化
- 四象元(シショウゲン)マップ化(四象元マトリクス図)
- ビジネスモデル化
なお、これらの表現方法の個々の説明は割愛致しますので、ご興味のある方はWebで検索をして頂きたいと思います。
他にも様々な表現方法があります。
そして、これらの表現方法で、要素の塊がグループとなり、グループが複数ある時、各グループとの関係性を知る事ができます。
そして、「主に利用されているグループ化とその表現方法」を挙げましたが、職場でルールがなければ、これらにこだわる必要はありません。
もし、「自分の考えの表現に適した方法」が浮かんだのであれば、それを利用する事は悪い事ではありません。
あくまでも、「自分の考えを目に見える形」とする事に重点をおくようにしてください。
simacatより一言
「自分の考えをまとめる」為には慣れが必要となります。
その為に「モデル化」を利用するようにしてください。
「モデル化」は「自分の考えの表現」だけでなく、「自分の行動」でもおこなう事ができます。
したがって、慣れる為に「自分の行動」から「モデル化」をして頂きたいと思います。
「モデル化」に慣れると、「自分の考え」のほとんどを伝える事ができるようになります。
そして、この「モデル化」は「他人の考えの理解」にも利用する事ができます。
「言葉」や「文章」だけでは理解は難しく、特に他人の考えは自分の考え以上の難易度となります。
図や表を使って、なるべく分かりやすくする工夫が「モデル化」となります。
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