お仕事でのベストとは?!状態と結果に分けて考える?!悩んでしまう時はベターな案から候補を選ぶ?!
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はじめに
お仕事では、常に「ベストな結果が求められています!」という言葉を耳にした事はないでしょうか?
なんとなく、「全力」「真剣」「妥協しない」などのイメージがありますが、それが「結果」に結びつくのかは定かではありません。
これは「全力」「真剣」「妥協しない」というのは、あくまでも「お仕事をおこなう姿勢」となる為です。
逆にいうと、どのように「全力」「真剣」「妥協しない」という姿勢でお仕事をおこなっても、方向を間違ってしまうと、「ベストな結果」にはなりません。
今回は、「お仕事におけるベストな結果」について触れたいと思います。
「何がベストなのか?」について考える時の参考にして頂ければと思います。
お仕事でのベストとは
「ベスト」とは、「最上級」「最も優れている」「これ以上ない」などの意味となります。
お仕事での「ベスト」は、「行動」と「結果」に分けて考えます。
行動とは
「行動」とは、「作業をおこなう人のパフォーマンスが最大限に発揮されている状態」となり、これが「ベストな状態」となります。
このような「ベストな状態」でお仕事がおこなわれているので、作業の品質を維持しつつ、早く作業をおこなう事ができます。
なお、「ベストな状態」は、人それぞれ違いがあります。
また、成長により変化をします。
したがって、「すべての人が常に同じ状態が続く」事はありません。
「ベストな状態」とは、あくまでも「その時の姿勢」で判断をされます。
結果とは
「結果」とは、「お仕事の成果」となります。
「お仕事の成果」が高い時、一般的に言われる「ベストな結果」となります。
この「ベストな結果」ですが、「誰が思う事なのか?」によって変わります。
基本的には、お客さまなど、「成果を提供される側」が満足と感じる事ができれば、「ベストな結果」と言われています。
しかし、考え方で「ベストな結果」は変わります。
例えば、「成果を提供される側」のお客さまの事情で、「施策や体制が頻繁に変わる」場合となります。
このお客さまが、「特定の施策や体制に向けた成果」の提供を受けたとします。
お客さまの視点では、確かに要望が満たされている為、「満足」と思われるかも知れません。
この「満足」は、「ベストな結果」となります。
しかし、「施策や体制」に変更が発生した時、新たに「特定の施策や体制に向けた成果」の提供を受けなくてはいけません。
「施策や体制が頻繁に変わる」事を考えると、「特定の施策や体制に向けた成果」は「ベストな結果」とは言えません。
そして、「成果を提供する側」の視点となります。
「お客さまに満足と感じて頂けている」「施策や体制の変更があるたびに、お仕事をいただける」などの理由で、一見「ベストな結果」のように感じられます。
しかし、このようなお仕事のいただき方を続けていると、「言われた事しかできない」「お客さまの事を考えていない」などにより、「信用を失う」事となってしまいます。
そして、信用を失った結果、お客さまは離れる事となりますので、「ベストな結果」とは言えません。
ベストな結果とは?
それでは、この場合の「ベストな結果とはなにか?」となります。
ベストな結果とは、「成果を提供される側」と「成果を提供する側」との間で、「損と得のバランスがうまく取れている」状態となります。
「損」とは、「要望が満たされない事」「お金が出ていく事」となります。
「得」とは、「要望が満たされる事」「お金が入る事」となります。
急に「損と得」のお話しになってしまいましたが、先ほどの例えのお話しに戻ります。
「成果を提供される側(お客さま)」は、「どのような施策や体制にも利用できる成果」を得られる事で、要望は満たされます。
これは「得」となります。
しかし、その要望を得る為には、「特定の施策や体制に向けた成果」に比べて、「日数やお金がかかってしまう事」となります。
これが「損」となります。
「成果を提供する側」は、「特定の施策や体制に向けた成果」と比べて、「施策や体制の変更があるたびに、お仕事をいただける」事がなくなるので、「損」となります。
しかし、「日数やお金がかかるので売上のボリュームが増える」事、そして「信用を維持し、お客さまが離れる事を防げる」事で、「得」となります。
これが「損と得」になります。
この「損と得」が、「成果を提供される側」と「成果を提供する側」で、うまく「バランスが取れている」と、「特別な損はない」「お互いに得ができた」、そのように成果を感じる事ができる為、最終的には「ベストな結果」となります。
お仕事でのベターとは
「ベター」とは、「ベストではない」「より良い感じ」という意味となります。
これは、お仕事でも同じで、「ベストには劣る結果」となります。
この「ベター」は、先ほどの「ベスト」で「損と得」について触れましたが、「成果を提供される側」と「成果を提供する側」で、「損と得のバランスが崩れる部分」となります。
この「バランスが崩れている部分」をできる限り減らし、「損と得」の影響を少なくした考えが、「ベター」となります。
実は、「これが絶対にベストな結果」という物は、非常に難しい状態となります。
確かに、「特定の人」や「ある時点」では、「ベスト」なのかも知れません。
しかし、人が変われば「ベスト」とは思わないかも知れません。
時間の経過により、「ベスト」ではなくなるかも知れません。
「ベストを考えるとは、これらの要素も考えに含める必要がある」という事となります。
これでは、いつまでも考えがまとまらない状態となってしまいます。
したがって、まず「ベター」をできるだけ挙げて、その中から「よりベストに近い物」を選択するような考え方をするべきとなります。
そして、「1番」を考える時は、「2番手や3番手」も考えるべきです。
どのような事であっても、「1番は、本当に1番なのか?」を疑うようにしてください。
simacatより一言
「ベストな状態」を維持する事は、非常に難しく、そして「ストレスや疲れ」を感じる物となります。
したがって、あまり「ベストな状態」にはこだわらず、「ベターな状態」を意識するようにしてください。
これは、「お仕事ができる状態を維持する」という目的で、あえて「パフォーマンスを落とす」という事となります。
「ストレスや疲れ」を感じてしまうと、集中力がなくなってしまったり、お仕事が嫌になってしまいます。
そのような状態では、絶対に「ベストな状態」になる事はありません。
「お仕事は続ける事に意義がある」と考え、「ベターな状態」を維持するようにしてください。
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